そらあかね31

映画「涙(なだ)そうそう」を観ました。

2006年公開、主演は妻夫木聡長澤まさみ、監督は「いま、会いにゆきます」の土井裕泰です。

BEGINの「涙そうそう」の歌詞をモチーフに映画化されました。

沖縄那覇市で自分の店を持つことを夢見て必死に働く洋太郎、那覇の高校に合格したカオルとの同居生活が始まります。血の繋がらない兄妹。洋太郎は「カオルを守ってやりなさい」と言う母の言い残した言葉を守り昼夜問わず働き続ける‥‥というスジ。

脚本はありきたりの不幸話の寄せ集めでチープです。

船越英一郎橋爪功という大御所がチラリと出ていましたが洋太郎にダメージやプレッシャーを与える憎まれ役でキャスティングに納得できないです。

カオルの父、トランペット吹きの中村達也などは、そこそこ大事な役なのにジャズクラブでカッチョ良くペットを吹き鳴らすシーンが始めと中盤にあるだけの出番で芝居らしい芝居もなく何しに出てきたのか分かりません。

「兄妹」というくくりがありながら互いに思いあう二人の描写がぬるい、結果、最後の洋太郎の死が薄っぺらく映ります。ラストの洋太郎の残した成人式の振袖を抱きしめて泣くカオルをシラケて見てました。

一番光っていたのはおバア役の平良とみさんですね。島ことばでカオルをなぐさめるシーンはちょっとジンとしました。

第30回の日本アカデミー賞の男優賞と女優賞を主演の二人が受賞していますが日本文化の水準の低さにあきれます。

ハナクソ映画でした。

 

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