そらあかね33

映画「おくりびと」を観ました。

2008年公開、監督は滝田洋二郎、出演は本木雅弘広末涼子山崎努

プロのチェロ奏者として東京で活躍していた大悟、ある日楽団が解散し、夢を諦め妻とともに帰省する。「高給保証」「実労時間僅か」などの条件に惹かれ折込チラシに記載されていた「NKエージェント」なる会社の面接を受ける‥‥。

「納棺師」という特殊な仕事にスポットを当てた作品です。

死者に触れることから忌み嫌われ友人や妻からも「こんな仕事」と蔑まれる過程がありますが「死者を蘇らせ永遠の美を授けるという静謐で美しい行為」だと確信した大悟が徐々に自らの仕事に誇りを持つようになり、周囲の彼を見るまなざしも変わって行きます。

大悟が「おくりびと」として一人前になっていくくだりは野外でひとりチェロを奏でるショットが絡まり感動的に脚色されています。

心に残る言葉は山崎努演じる佐々木の「生き物が生き物を食って生きてる」と、火葬場の職員平田の点火スイッチを押す際の「お疲れさん、また会おうの」です。

ストーリーの傾向上、亡くなった人が頻繁に登場しますが、かたや生きている人たちの食事シーンが割りに多いのに気付かされます。製作者側の意図は不明ですが伊丹十三監督の「タンポポ」がダブりました。

おくりびと」は第81回アカデミー賞の外国語映画賞を受賞しています。

大悟の実父役の峰岸徹さんはこの映画の上映期間中にお亡くなりになっています。

ご冥福をお祈りします。

 

青い焼酎「そら」 赤い焼酎「あかね」 - 酒・飲料 - 食品・うまいもん - 流通関連企業のさまざまな製品・サービス・取り組みを紹介する 繁盛店Biz by KJCBiz