そらかあかね40

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観ました。

1985年公開、ロバート・ゼメキス監督、主演マイケル・J・フォックスクリストファー・ロイド

高校生マーティは親友のブラウン博士が開発した乗用車型タイムマシンの試運転の手伝いをするが、タイムマシンの燃料であるプルトニウムを調達するために騙したリビアの過激派の襲撃にあい、博士は命を落とし追われたマーティはタイムマシンで30年前にタイムスリップしてしまう‥‥。

30年前の公開時、新宿で観ました。その後3度ほどTVのオンエアで観てます。

「フューチャー現象」と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットした作品です。

アメリカの得意なタイムスリップ物ですが、この「BTF」は代表的な映画でしょうね。

ストーリーは単純ですが、登場人物のキャラクター構成がしっかりしていて、移入し易いです。

過去、様々な様式のタイムマシンがありましたが「乗用車型タイムマシン」というのは画期的です。

テーマ曲のヒューイ・ルイスの「パワー・オブ・ラブ」も映画の成功と同様ヒットしました。当時あちらこちらで耳にした記憶があります。

「無駄なシーンがない」とのレビューがありましたが私も同感です。どのエピソードが欠けても面白さは伝わらないと思います。

「ストーリー、伏線の張り方、意外性、新規性、キャスティング、BGMどれも完璧」とのレビューも。

これぞエンターテイメントですね。

まだ観てない方はぜひ観て欲しいと思います。

バック・トゥ・ザ・フューチャー」はパート3までありますが、私はマーティと博士が西部開拓時代にスリップするパート3も好きです。

 

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そらあかね39

映画「マイティ・ハート~愛と絆」を観ました。

2007年公開、監督M.ウィンターボトム、主演アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン。

ジャーナリスト、マリアンヌ・パールの手記「マイティ・ハート」の映画化です。

2002年、パキスタンで取材中だったアメリカ人ジャーナリスト、ダニエル・パールはテロ組織に拉致される。妻マリアンヌは夫救出のため全力を傾けるが‥‥。

終始不安定なカメラワークで、ドキュメンタリーっぽさを演出しています。

登場人物が多くて頭を整理するのが大変でした。

全体に明るい要素の全く無い悲惨なストーリーで娯楽を求めてはいけませんね。

アンジェリーナ・ジョリーの演技力が光る作品です。

私も同感ですが、レビューでも、あくまでアメリカ視点の被害者意識の強い作品、との声が多かったです。アメリカ軍のイラク侵攻は「テロ」ではなかったのか?

何度も繰り返される主人公パール夫妻の「テロに屈しない」という言葉が虚しく響きます。

「真実を伝える」ジャーナリスト魂ですが、戦時下では全ての判断基準が狂っており、真実も信念もないと私は思います。

「テロは許せない」のレビューも多かったですが、大戦中、一番狂った基準で暴れたのが日本人です。どのクチでそんな事をいうのでしょうか?

色々な意味で考えさせられる映画でした。

 

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そらあかね38

映画「17歳のカルテ」を観ました。

1999年公開、1994年出版、スザンナ・ケイセンの自伝の映画化です。

監督はJ.マンゴールド、主演はウィノナ・ライダーアンジェリーナ・ジョリー

アスピリンの大量服用による自殺未遂で精神科病棟に入院したスザンナは女子病棟のボス的存在、リサのハンディキャップを逆手に取り全てに強気で攻撃的な態度に魅かれて行くが‥‥。

「主演のウィノナ・ライダーが原作に惚れ込み映画化権を買い取り製作総指揮も兼任したが、リサ役、新人アンジェリーナ・ジョリーのエキセントリックかつ繊細な演技力で高く評価されスザンナ役のウィノナ・ライダーは全く注目されなかった」と言うウィキぺディアの余談話を読み、観たくなった次第です。

アカデミー助演女優賞、ゴールデングローブ助演女優賞、全米映画批評家協会賞新人賞をアンジェリーナ・ジョリーが獲得したそうです。

最後まで傍若無人、傷つけることも傷つくこともまるで平気なリサに、スザンナが「あなたは冷徹だ、あなたはもう死んでいる」と投げつけた時、リサが崩れ落ちて号泣するシーンは切なかったです。

心に残ったひとことは、見舞いに来たスザンナのボーイフレンドの「正常というモノの判断基準なんてない!」です。

「どんな悪人でも世間は狂人と見做さずどんな善人でも精神化病院に入院すれば狂人と見做される」とある精神科医の話を引用したレビューがありました。

また「症状の描写がヌルい」と精神疾患の方のレビューもありました。「ただの青春映画にした方が良かったのでは?」と辛口のコメントもあり。

病棟の看護士役にウーピー・ゴールドバーグが出ていました。彼女は少しも変わらず懐かしかったです。

ストーリーはスローで退屈ですがアンジェリーナ・ジョリーの演技は観て欲しいですね。

 

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そらあかね37

映画「戦場のピアニスト」を観ました。

2002年公開、監督ロマン・ポランスキー、主演エイドリアン・ブロディトーマス・クレッチマン

主人公、シュピルマン原作のノンフィクションの映画化です。カンヌ映画では最高賞パルムドールを受賞、アカデミー賞では監督賞、脚色賞、主演男優賞の3部門で受賞した作品です。

ナチスドイツのポーランド侵攻によりユダヤ人ピアニスト、シュピルマンの一家も離散を余儀なくされ、彼はゲットー内での強制労働に従事することになる‥‥。

残念なのは、最も感動的であるはずのシュピルマンとドイツ軍大尉ホーゼンフォルトとの交流なのですが、短く扱われナチスユダヤ人迫害の顛末に重点が置かれた出来上がりになっていることです。

「これが戦争のもたらす狂気である」ことがテーマなら、まだしもです。

「戦争のむごたらしさから目を背けてはいけない」とのレビューがありましたが、映画化の時点である程度のエンターテイメント性がなければと考える私はバチ当たりなのでしょうか?(確かに私はノンポリです)

カンヌやアカデミー賞の受賞も、なんだかストーリーがストーリーだけに「重く受け止めさせて頂きます」的な委員会側の考慮が見え隠れします。

「人道的見地」というヤツですかね。正直になろうよ、みんな。

ポランスキー監督は1968年の「ローズマリーの赤ちゃん」が有名(「エクソシスト」の5年前、「オーメン」の8年前)オカルト映画の草分け的作品です。

併せてご覧になって欲しい作品です。

 

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そらあかね36

映画「ウォンテッド」を観ました。

2008年公開、M.ミラー&J.D.ジョーンズの同名グラフィックノベルの映画化です。

監督ティムール・ベクマンベトフ、主演ジェームズ・マカヴォイアンジェリーナ・ジョリーモーガン・フリーマン

主人公ウェスリーはサエない会社員、仕事にも恋人との関係にもウンザリしている。

セクシーでミステリアスな女性フォックスとの出会いによって自分が秘密暗殺組織「フラタニティ」で一番名うての殺し屋ミスターXの息子だと知り父の後を継ぐ選択をする‥‥。

スタイリッシュなアクション映画です、派手なカースタントとガンファイト。

映像技術を駆使してグラフィックの三次元化に成功した作品だと思います。

それほどヒットしなかった佳作ですがストーリーと脚色のバランスが取れています。ウェスリーがフォックスと出会うあたりからギアが一速、また一速と上がり観る者を巻き込んで加速していく作品、その過程が大変爽快です。

レビューに「聞くに耐えない汚い台詞の応戦」という声がけっこうありましたが、私はまるで気になりませんでした。

R15指定ですがエロシーンもバイオレンスも表現がこれ以上ヌルかったら面白くなかったと思います。

「どこかで観た」感がするというレビューも多かったですね。たいがいの映画は観ていますが歴代の名作をふまえてリメイクすることがいけないとは思いません、ここまでくればもうパクリではないです、「オマージュ」万歳です。

トロい青年が一流のヒットマンになっていく変貌をマカヴォイが好演しています。

アンジェリーナ・ジョリーモーガン・フリーマンもハマリ役。

一人で観るより皆で「カッチョいい~」「スゲ~」と言いながら観たい映画かも。

劇場で観なかったのが残念でした。

 

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そらあかね35

映画「ドライブ」を観ました。

J.サリスの小説の映画化です。2011年公開、監督ニコラス・W・レブン、出演ライアン・ゴズリングキャリー・マリガン

自動車修理工のかたわら類まれなドライブテクニックを生かし映画のカースタントマンをして凌いでいる若者、アパートの同じ階に住む人妻アイリーンと恋に落ちるが刑期を終えた夫が戻ってくる‥‥。

多くのノミネートと受賞で監督レブンの名を広く知らしめた作品です。

日本ではR15指定でした。過激なシーンがかなりありますが無駄な効果を一切省き淡々と映し出しているところが返って恐怖を煽ります。

バイオレンスを美しく見せる点でリンチの作品を彷彿とさせます。

台詞が少ない、と不満げなレビューがありましたが私は必要最小限に削った出演者のお喋りが効いていると思います。

アイリーンと心を通わせるくだりも手をそっと握り合うだけなのに伝わって来る色気が物凄い、主演のゴズリングとマリガンが非常に「ウマイ」と感じました。

ドライビングシーンが意外と少なく、そこが残念な点です。

「非常に良い」と「悪い」という人の評価が真っ二つに分かれる作品です。私個人としては楽しめました。

ゴズリング主演の「きみに読む物語」も感動できるので併せて比べてみて欲しいと思います。

 

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そらあかね34

黒いカバン     岡本おさみ

 

黒いカバンをぶらさげて歩いていると

おまわりさんに呼びとめられた

おーいちょっとと彼は言うのだった

おいちょっとというあいさつを

くれたことがなかったので

むかっときたのです

するとおまわりは

そのカバンをみせてもらいたいといって

さもそれが当然のような顔をした

見せたくなければ見せない

これは当然なのであるから

見せたくないですねというと

おまえは誰だというので

ぼくは人間ですよと答えたのです

するとおまえはと大きな声でいうので

あなたのお名前はと尋ねると

それはいえないという

それは変ですね

人は会ったならまして初対面なら

お互いに名のるのが最低の礼儀でしょう

というと

おまわりはたてつくのかというので

礼儀知らずというと

なに!とおこったが

思いなおしたように彼は

まあ今度だけは許してやるなどといったので

そこでぼくも

今度だけは許してやるといってやった

 

「黒いカバン」は泉谷しげるの歌で広く知られるようになりましたね。今は良い俳優さんになってます。

本名 泉谷茂 1948年5月11日生まれ 東京目黒区出身 血液型 O型

泉谷しげるの楽曲はリアルタイムで聴いたのではありません。

東京時代に清掃員のバイトをしていた時、覚醒剤で2度逮捕歴のある友人が、ある日「公園でいつもギターを弾いて歌ってるんだ、聴きにおいでよ」と言うのでバイト帰りに公園に寄ったら歌ってくれたのが泉谷しげるでした。

近所の団地に住むちょっと不良っぽい男の子や女の子が3、4人いつもギャラリーで集まって来ていて「アニキ」的存在になっていましたっけ。

あの時の悪ガキも今は良いお父さんお母さんになっているのでしょうね。

「塩揉みしたキュウリは揉むのを止めてももとんいは戻らないんだよ」と彼が寂しそうに笑ったのを覚えています。覚醒剤の後遺症でウツを発症していて、発散したいときいつも公園でギターを弾きながら大声で歌うんだと言っていました。

元気ですか?

今日の高く青い空を見ているとあなたを思い出します。

 

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